2010年のF4はホントに大丈夫か?
2009.09.28
来年のF4はどうなるんでしょう? ご存じない方にまず説明しておくと来季からこれまでアルミハニカムモノコックを使用していたF4でカーボンモノコックの使用が認められたのです。
日本自動車レース工業会(http://www.jmia)が参入を表明しており、童夢、ムーンクラフトなどが新規定F4マシンの製作を予定しています。車両価格の上限が決められているので、必ずしも一気に参戦コストが高騰するとは言えないのですが、もしカーボンモノコックの方が圧倒的に速いとなれば、これまでの中古マシンは戦闘力が期待できないばかりか、中古価格も一気に下落するでしょう。ここ数年F4が活況を呈していたのは、2年落ち3年落ちのシャシーでも戦闘力を有していて、比較的参戦コストが抑えられているのがひとつの要因になっていると聞いています。
なので上位争いをするためにはカーボンモノコックの新車が絶対必要という状況にもしなった場合、既存のエントラントが参戦を断念するという事態を招くのではないかと心配されます。もし自分が20代で借金しながら中古マシンF4マシンを所有してぎりぎりの資金でなんとか参戦している身ならば、かなり憂慮すべき状況です。しかし、そのいっぽうで、もし仮にそこそこの参戦資金が用意できて、最新のフォーミュラでレースしたいと考えている“エンジョイ・リッチ派”ならば、歓迎するかもしれません。F3にはあこがれがあっても、あのレベルになってしまうと技術的にも心理的にも参戦に向けたハードルがかなり高いのは事実。ならばF4で、という流れができる可能性もあります。
いずれにせよ、少なくとも現地点ではレーシングチームが“ワークスドライバー”を仕立てて参戦するのはなく顧客へのシャシー販売を前提としているカテゴリーですから、ユーザーの立場は考えて頂きたいものです。過当競争で、せっかく盛り上がったカテゴリーが焼け野原になって、あとに何も残らないという事態は避けなければなりません。今後もしプロフェッショナルが集うカテゴリーに育てるというならば、ハード開発だけでなく、その道筋も示して頂く必要があるでしょう。「やられたからやり返す」という子供じみた考えではコスト高騰の末にカテゴリー自体が崩壊したJTCCの二の舞になってしまいます。
日本自動車レース工業会という、公益性の高さをアピールするような団体名称を冠したのですから、その名に恥じぬようF4を盛り上げてください。(あ)